【パニャという少年】

中産階級がなかなか育たないカンボジアでは、一部の官僚と圧倒的な低所得者で構成されている。GDPは年々増加傾向にあるため、色々な懸念はあるのものの、順調に行けば中産階級の増加と共に、民主化の流れは着実に浸透するとの見通しが一般的な見方のようだ。国際的な援助が減少した後、自国を思うカンボジア人の増加を期待して、ディティールな異なるものの、戦後の日本が経たプロセスをカンボジアもなぞるのだろう。

カンボジアでは、よくぼられる。外国人と現地の人との値段が違う。一回の食事が日本円で、100円だろうが、50円だろうが、外国人にとっては、どちらも安い。そのため、現地の人が50円で食べている同じ食事を100円払わされる場面も少なくない。今の町に住み始めた頃、私も相場が分からずよくぼられた。

パニャという少年がいる。彼はウエイターだ。農家出身で、何とか高校を出た。彼のレストランによく食事しに行っていたのだが、ある瞬間、私がぼられているとこに気がつく圧倒的な場面があった。彼が、50円、自分の財布から出していたのだ。彼が値段を決めるわけではない、支配人が決めるのだが、彼は不満そうな表情をした後、私には、50円でいいよと言い、支配人にお金を渡すまでの間に自分のお金をこっそりまぜるのを、見てしまった。彼は決して、お金持ちじゃない。

男だなぁ、と思った。何回か通ううちに値段は本当に50円にしてもらえたのだが、本当にうれしかった。

最近、お金という指標を捨てつつある。発展途上国の低所得な農家だとか、恵まれた環境の役人の子供とか、だからと言って、私達が思い浮かべる想像とは違う時がある。ステレオタイプよ、さようなら、だ。お金で、物事を測れるわけはない。そしてパニャは、色白の女性をみると「アノ女ノ人、キレイネェ。」と叫ぶから、純粋な奴だなぁと言うステレオタイプも、すぐにどこかに、いってしまった。
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by vulture0902 | 2009-12-03 14:22 | 独話