カンボジアでパソコンを教えるの巻 vulture0902@yahoo.co.jp


by vulture0902

【小学生以来の経験】

先週末を利用して、タケオ州(首都プノンペンに隣接するカンボジアの州)の道を走った。当日、お腹が痛かったけど、国道沿いを走ろうと思っていたからトイレは贅沢を言わなければ、どこにでもあると思っていた。

簡単なカンボジアの文字は読めるので、道路に書いてある標識を頼りに国道沿いを走っていた。そのつもりでいたが、どうも道を間違えてしまったらしい。仕方が無いので、田舎の道無き道を横断し、ルートを修正することにした。

その田舎道は、心揺さぶる風景が広がる。バサック川の水を利用した農地が広がり、乾季のこの時期にも、地には水があふれていた。青々しいそれぞれの野菜についた水滴が、キラキラ輝いてみてる。農家の村落には真っ黒い顔をした子供達が駆け回り、大きな車輪の馬車でわらを運んでいる方もいた。こんな風景もまだ探せばあるんだ。疲れた気持ちが、一瞬で晴れやかになる。

でも人生、苦あれば楽あり、楽あれば苦ありだ。
突然、お腹が痛くなってきた。嫌な予感はしていた。でも、どうしようもない。だって、どこまで見渡しても、畑と田んぼなのだ。

「町まで何キロですか?」と一様、確認のために農家の方に聞いてみた。
「う~ん。30kmぐらい。」

あきらめやすい数字だ。3kmとか5kmよりはいいなぁ、なんて、人間、こう言う状況では変なことを考えるものだ。どこまでも続く田んぼの真ん中で、用を足した。大きい方だ。どうせやるなら、田んぼの真ん中だ。だって、人が見渡す限りいないし、もう夕方だったから。

そして、小学生以来の体験。

でも、え? 色が無い。あ、いやいや正確に言わなければいけない。色はあるのだ。でも、白い。ペンライトのLEDで一応、確認してみた。新種の生物を発見した人みたいに。

これは、私の体から出たものだろうか?
色が無いなんて、あっていいのだろうか?

てんとう虫は、赤色の斑点。しま馬は、白黒。自然の摂理とは、そういうものだ。自然の物には、それぞれ神様から与えられた個性と言うものがある。うんちには、うんちの色というものがある。しま馬は、白黒だから、しま馬なんだ。色が無かったら、ただの馬だ。色とは、とっても大切なものなんだ。そのとっても大切なはずの、うんちの色が、消えている。

この世にあっては、ならないものを生み出してしまった!
神様、ごめんなさい。。。


この旅行は一週間ぐらい前なので、現在は健康だ。
でもあの時、僕のお腹には、確実にウイルスらしき菌がいたはずだ。田んぼの真ん中で堂々としてしまったから、雨季に入り、雨に菌が溶けて、また農家の人のお腹を攻撃しないだろうか。そして不幸にも、また農家が人が白いうんちで苦しめられないかと、毎日心配でしかたない。
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# by vulture0902 | 2010-05-24 01:31 | 談話

【いい顔】

一緒に来ているボランティアの仲間と、首都で会った。
以前会った時とは、まるで変わっている方がいた。
表情が違う。短い間に人はこんなに変化するものなのだろうかと、大変驚いた。

曰く、
言語が大変で、カンボジア人に理解されなくて、
なかなか思い通りにいかなくて、
毎日が大変だ。なんて。。。

ただの愚痴にも聞こえるけど、いい表情でしゃべる、しゃべる。


毎日が大変だったり、困難だったりすると、
なんで表情が良くなったりするのだろう。
苦労は少ないほうが、そりゃいいでしょ。
変なの。

毎日が、自分の計画通りに行ったほうが、いいに決まっている。
でも、あの人の表情は変わったんだよなぁ。

「経験は人を強くするのよ。」とか、「人は成長するものなんだ」なんて形容は、
この場合間違っている。


がんばっとる、だ。

あいつはがんばっとる。

これが適切な形容だ。



           P.S 10日間に及ぶ下痢と腹痛からの解放。ウイルスに勝った!
               ふっふっふ。身も心もではなく、身も腹も元気でありやす。
               僕のお腹は、現在鍛練中。
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# by vulture0902 | 2010-05-23 01:53 | 独話

【パンドラの箱】

日本の太陽とは違うから、もっと強い光だから、水面は宝石みたいに輝いて見える。
水面近くを飛ぶ鳥は、魚を探しているようで、宝石を探しているみたいだ。
ゴールドラッシュに行く人々みたいに。
神様が住む国。そんな表現をどこかの本で読んだけど、名言だ。

田舎に行った。週末は、田舎に行くようにしている。
今日は、生徒の家。

写真を見てもらえば分かるけど、木の下に人が集まってくる。
暑いからだ。木陰だからだ。単純明快でしょ!

今、カンボジアは乾季の終わりで、田んぼが干からびている。
農村の暮らしも忙しくなさそうだ。のんびりしている。

アイスクリーム屋が、「チリン、チリン」って音を鳴らしながら、
バイクで売りにくる。たまらなく、うまい。日本円で25円ぐらいかな。

夕方になると、田んぼの特設サーカー場で、子供達がサーカーをやる。
バレーかサッカー。この国の人は、バレーかサッカー。
あきずに、バレーかサッカー。

木の根の下で休んでいると、カンボジア人が、珍しそうに日本人の僕を見ている。あるおじさんは興奮しすぎたのか、フランス語で5分ぐらい話してった。

「フランス語は話せません。」って、何度も言ってるのに、
フランス語で、ひたすら話す。

みんな、めちゃめちゃ受けてたから、良しとしよう。

さて、明日は日曜日。
日曜日は酒を飲みに来い!と言われたから、行ってくる。
祭りなのか、ダンスもあるらしい。
午前中はWEBを校長先生と作るのに、午後は田舎でダンスと酒飲み。
変なの、変な組み合わせ、って。

農村と町。違う世界なんだ。
違うものが、動かしている。
イデオロギーが違うんだ。

この農村の5km離れた所には、工場が続々と建設されはじめ、経済特区をカンボジア政府は奨励している。首都プノンペンでの景気は順調らしい。

ベトナム国境付近のこの農村にも、
今、待ったなしの北側の雰囲気が忍び寄る。構図はシンプルだ。

見えないスイッチは、もう押されてしまった。
悲観してるんじゃないけど。
そうじゃないけど。。

大きな流れは、医療水準をあげ、インフラ整備につながる。
それを発展と呼ぶ。それを、目指しているんだ。間違えじゃない。
でも、「そうじゃないけど」って感情はなんなんだろう。


さあ、あきずにバレーかサッカー!
バレーかサッカー!
ずっと続いて欲しい、バレーかサッカー。



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# by vulture0902 | 2010-05-09 01:17 | 独話

【あぜみち】

パソコンの生徒を探している。
いや、生徒はいるんだけど、本当にお金の無い人を探すのは、大変な事だ。状況を分析しようと思い、自転車やバイクで田舎に行く日々が続いている。

あぜ道を20kmも行った所にも、町はあってたくさんの人が住んでいる。農村部では、高校生の就学率がとても低い。日本で言うところの、県庁所在地と村落の差と言えばわかりやすいだろうか。格差がものすごい。自然に教育の差ともなる。私は県庁所在地に住んでいる。

そもそもパソコンの教育云々の問題ではない世界だ。学校に通えない人が、エクセルを習うだろうか。
農業は人手が必要だ。現地の先生陣と話すと、まずは学校管理のためのパソコンが2台か3台必要だという意見があった。同感だ。それから生徒達への教育のためのパソコンが最低20台程度必要。今は、学校にパソコンが一台もないところが、大半だ。

私の住んでいる州だけでも、高校生に基本的なパソコンの授業をしようと思うと800台ぐらいの台数が必要だ。現実的には、難しい。でもカンボジア人がパソコンを習いたい人は多い。それは、本当に救いだ。

日本であるビジネスマンが言っていた。
「君は、パソコンを学ぶ機会の話をするけど、
何人を就職させたかが、勝負なんだよ。教育は、二次的なものなんだよ。」

返す言葉も今もって、無い。
無い内は、自転車であぜ道をひたすら漕ぐしかないようだ。




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# by vulture0902 | 2010-04-30 23:42 | 独話

【電車】

1900年、世界の人口は、16億人程度。今、2009年推定で68億人ともいわれる。
死んだバッタに集まる蟻。花粉をもとめる蝶。人間の本能だろうか。

ものすごいスピードで走る地球という列車に私達は、乗っている。
「今は、人口増加。人口増加。」
「次に停車いたしますは、食糧問題。食糧問題。」
「終点、環境破壊は100年後の到着となります。」

電車の車掌は冷静な声で我々に、通知する。
走る列車の窓に映る景色は、早すぎて良く分からない。
ゴーゴーと走る列車は、スピードを増していく。

「今は、人口増加。人口増加。」
車掌のアナウンスに、乗客は無関心で冷静だ。

経済新聞に夢中のサラリーマン。
ウォークマンに、シェイクする若者。
漫画を読む高校生。
車窓を見つめる老女は、頷いていて悲しげだ。

ノートパソコンを開きながら仕事をしていた私は、
そんな乗客にすら無関心でいた。


観望は罪なりや。
Yes, I do.って、感じだね。
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# by vulture0902 | 2010-04-22 16:00 | 寸話